このくらいなら、生活に支障ない?意外と軽い、債務整理のデメリット
債務整理にはデメリットが伴う
借金問題に苦しむ人にとって、救いの手となるのが債務整理です。
債務整理する事で、借金の返済負担は大幅に軽減され、返済に追われる事なく、新たに生活を再建する事が出来るでしょう。
一つ注意しておかなければいけないのが、債務整理に伴って生じるデメリットです。
債務整理は、本来返さなくてはいけない借金の返済を軽減するという、債権者に不利益となる手続きですから、手続きをした本人にもデメリットが生じるのは、しかたのない事です。
デメリットが嫌なら、債務整理以外の方法で、借金問題を解決してください。
過払い金返還請求で、デメリット無しに借金問題を解決する
支払い過ぎた超過金利分の返還を求める、過払い金返還請求なら、デメリットは一切生じません。
過払い金は法律で定められた、上限金利を超えて計算された超過金利分であり、債務者には支払う必要のないお金です。
返還請求は、自分のお金を取り戻しているだけの手続きなので、返済負担は軽減されるものの、正当な権利の行使として処理されるので、デメリットが発生する心配はいりません。
取り戻した過払い金と、引き直しによる再計算で減額された借金を、合わせて完済出来る可能性もあります。
グレーゾーン金利時代に借金した経験のある方は、まずは弁護士に相談して、過払い金の有無を確認しましょう。
債務整理のデメリットは、意外と小さい?
債務整理すると、デメリットが生じてしまいます。
デメリットを気にして、債務整理を躊躇してしまう方も見受けられますが、実は債務整理に伴うデメリットは、意外に小さいものです。
借金整理のメリットを考えれば、デメリットを気にして手続きしないのは、損でしかありません。
まずはデメリットが、どの程度のものなのかを確認した上で、債務問題に強い弁護士に相談してください。
任意整理のデメリットは、新たな借り入れが出来なくなる事
債務整理の中でも、最も件数が多いのが任意整理です。
債務整理の9割は、任意整理によるもので、返済期間の見直しや将来利息カット等で、返済負担が軽減されます。
任意整理で生じるデメリットは「ブラックリストに情報が記録される」です。
金融機関が共有する、ブラックリストに情報が記載されると、少なくとも今後5年間は、金融上の信用を必要とする行為が、出来なくなります。
具体的には、以下のような行為が不可能になります。
- 新たなローンや、借り入れが出来なくなる
- クレジットカードの新規発行と、発行済のクレジットカード利用が不可能に
- 割賦販売契約が結べなくなる
任意整理でブラックリスト入りすると、新たにお金を借りられなくなり、クレジットカード払いや分割払いが出来なくなります。
住宅ローンや自動車ローンを組めないので、高額な買い物が出来なくなり、携帯電話も一括払いでしか購入出来ません。
デメリットは、それくらいです。
ローンが組めないといっても、借金の返済を続けている状況で、購入出来る見込みは少ないですし、借り入れ制限も借り過ぎ予防と考えれば、むしろメリットと言えるでしょう。
クレジットカードが使えなくても、現金で支払えば問題ありません。
任意整理のデメリットは、無視で出来るものではありませんが、メリットから考えれば、意外と小さなものと言えるでしょう。
滞納した借金の返済負担が、軽減される事を考えれば、債務整理をためらう必要はありません。
自己破産のデメリットも、債務免責のメリットに比べれば軽い
自己破産で生じるデメリットは、ブラックリスト入りに加えて、以下のようなものがあります。
- 財産が処分され、返済にあてられる
- 退職金が減額される
- 就業制限
- 移動制限
- 官報に記載され氏名が公表される
財産は処分されますが、生活資金として99万円までは所有が認められますし、借金返済に追われ財産を失っている状況では、デメリットになりません。
就業制限と移動制限は一時的なもので、手続が完了すれば自由を取り戻せます。
官報に氏名が記載されると、自己破産がバレてしまいますが、世間体を気にしなければ、大した事はありません。
問題なのは、退職金の減額です。
自己破産すると、退職金支給予定額の8分の1(退職間近の場合は4分の1)が、処分対象になります。
これも、将来を考えればデメリットですが、自営業など退職金のない仕事なら、全く影響はありません。
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