自己破産する時に、必ず知っておきたいポイント

自己破産の際に処分されるもの

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処分される財産は、一部に限ります

自己破産を申し立てて、免責許可を得られると、借金が帳消しになりますが、その代わり財産が処分されます。

ただし、全ての財産を処分されるわけではありません

以下のものは、差し押さえ禁止財産に分類される為、処分されません。

  • 99万円以下の現金(預貯金は含まない)
  • 破産手続開始決定後に取得した財産
  • 民事執行法により定められた、差し押さえ禁止財産

民事執行法で定められている、差し押さえ禁止財産については数が多すぎる為、ここでは数例を紹介するにとどめておきます。

  • 一月の生活に必要な食料品
  • 最低限の生活を営む為の、寝具や家具、衣服など
  • 農業や漁業などの自営業を営んでいる場合、仕事に必要な器具など

このように、自身の財産の何もかもを、差し押さえられるわけではありません。

自己破産後の生活を、維持出来るだけの財産は、手元に残ります

しかし、20万円を超える預貯金や、最低限の生活に必要のない、高価な家具や家電品などについては、差し押さえられてしまうので、自己破産する時はその事を、念頭に置いておきましょう。

どうしても失いたくないものがある場合、借金の返済は残りますが、任意整理や民事再生など、他の債務整理手段を取るのも手です。

また、弁護士事務所のCMでも頻繁に見かける、過払い金請求を破産後に行う事も可能ですが、過払い状態である事を知りながら、それを債務として申告した場合、その後の請求が裁判によって、否定されてしまう事もあるのでご注意を。

できれば自己破産をする際に、弁護士にあらかじめ相談しておくのがベストです。

自己破産の際に制限されるもの

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クレジットカードやローン

自己破産をすると、信用情報機関に情報が登録され、その間はローンを組む事やクレジットカードを作る事、金融機関から借金をする事が難しくなります。

どれくらいの期間続くのかというのは、信用情報機関にもよるのですが、最低でも5年、最高でも10年をみておけばいいでしょう。

その為、ネット通販や携帯の料金などの支払いを、クレジットカードで済ませている方は、他の支払い方法に切り替える必要があります。

それ以外にも家や車など、大きな買い物をする際にも、注意が必要です。

言うまでもない事ですが、自己破産の際に住宅ローンや自動車ローンを滞納していると、自宅や車を差し押さえられますので、気をつけてください。

また、クレジットカードではなく、デビットカードであれば作れるものもあるので、困った時には利用を考えてもいいでしょう。

ただし、デビットカードはクレジットカードと違い、後払いは出来ない為、その点については予め調べておいてください。

その他、悪徳金融業者からの勧誘にも、注意が必要です。

自己破産をすると、政府が発行する機関紙「官報」にも、住所や名前が掲載されます。

この官報に掲載された破産者リストから、悪徳金融業者が勧誘対象を選ぶ、という話があるのです。

融資の勧誘を受ける可能性もありますので、注意してください。

また、債務整理を行った事を周囲に知られるのではないか、と心配する方もいるかもしれませんが、一般の方は官報を目にする機会がほとんどない為、知人や親類に知られる心配は、ほぼありません

現在所持している資格や、新たな資格の取得

自己破産をすると、資格に制限を受けます。

現在所持している資格はもちろん、新たに資格を取得する事も、出来なくなります

ただ、全ての資格が対象ではなく、制限対象となっているもののみに、限ります。以下に、自己破産によって制限される資格の中から、代表的なものを示します。

  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 宅地建物取引業者
  • 警備員
  • 生命保険募集員
  • 古物商

この他にも、制限される資格はありますので、資格を必要とする仕事をされている方は、自己破産をする前に自分の資格が対象になっていないかを、あらかじめ調べておいてください。

ただし、資格の制限は長期間続くものではなく、破産決定から免責許可決定が確定するまでの期間(通常約3〜4ヶ月ほど)だけになりますから、それほど深刻に考える必要はないでしょう。

短期間でも制限を受けると、仕事に影響が出るという方であれば、他の債務整理の方法をとる事をオススメします。

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